オーストリア・イギリス旅行(1) ウイーンへ

7/6-16にかけて勤続25周年の休暇を利用してカミさんとオーストリアとイギリスに9泊11日で旅行してきました。

すでに帰国してから5日が経過してますが、旅の疲れやら旅行中活動を停止していたもう一つの趣味やらで写真の整理と旅行の記録が停まったままになってました。

でも、長かった休暇もおしまいで、明日から仕事です。
とりあえず7日目の途中まで写真の整理が進んだので、残りは週末にやることを前提にブログに残していきたいと思います。

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まず、旅行に出るそもそものきっかけは極めて不純で、3年前までの1年半のカリフォルニア駐在中にユナイテッド航空のMileage Plusというフリークエント・フライヤー・プログラムのマイルが溜まっていたのを使おうというのがそもそもの動機です。仕事で貯めたマイルで楽しむのもどうかと思う方も居られると思いますが、単身赴任中は家族、特にカミさんには苦労をかけたのでカミさんのために使うならバチも当たらないだろうと考え、カミさんの希望するイギリスへ行くことにしました。

ユナイテッド航空は日本から欧州には就航してませんが、スターアライアンスに加盟しているため日本から欧州に就航しているスターアライアンス加盟航空会社を利用した欧州旅行が可能になっています。

手配した切符がオーストリアのウィーン経由になったので、グスタフ・クリムトが大好きな私としてはウイーンにも滞在することにしました。ベルばらファンでオーストリアのハプスブルク朝に関心のあるカミさんも同意してくれました。

当初は今年の5月に出発するつもりで昨年12月に特典旅行を手配しました。しかし、仕事の都合で6月にズラし、更に新型インフルエンザ騒ぎに伴う渡航自粛勧告やら仕事のキリが今ひとつ悪いやらで、7月に延ばしました。

幸い仕事の方はいささか中途半端ながらキリの良いところまで進んだので、職場の上司や仲間の協力も得て無事出発できるようになりました。

7/6(月) ウイーンへ出発

自宅から成田空港への移動は、自家用車にしました。
普通ならバスを利用するところですが、帰りの到着予定時刻9:35に対して10:40のバスの次は14:00台と帰りの飛行機が遅れたり到着後の諸手続きに時間が掛かると長時間待たされる恐れがあります。
しかも、日立市から成田空港までのバス代3,200円×2人×2(往復分)=12,800円に対して11日間の駐車場代4,620円は、ガソリン代を考慮しても魅力です。

朝5:00頃に家を出て、途中国道51号線が大栄IC付近で流れが悪くなったものの何とか8:00前にはUSAパーキングに到着しました。

そこで送迎バスでターミナルに着いたのは、8:15頃だと思います。

チェックインを済ませ、手荷物検査、出国審査を経て、免税店を一通りひやかしてから、ANAラウンジで小休止。これは昨年12月の沖縄旅行で達成したANAマイレージ・クラブのプラチナステータスの特典で。

お約束のうどんです。朝食はごく軽く済ませていたのですが、家を出てから4時間近く。小腹が空いたときにこれはいつもありがたいです。

ワインは昨年9月に利用したときと同じくアントナン・ロデとグレイスの赤と白それぞれ一種類ずつ。赤はあまり美味しかったという記憶がないので、アントナン・ロデのシャルドネをいただきました。普通に美味しかったです。

ここで大失敗。ラウンジでユーロを買おうと思っていたのを忘れました。成田空港内で140円を少し切るくらいのユーロが、ウイーンでは銀行手数料を含めると150円超と非常に高価でした。ウイーンの空港で3万円を両替してもらって190ユーロちょっと。成田で交換していれば3000円くらい安上がりでした。大失敗。

搭乗便は、10:55成田発15:55ウイーン着オーストリア航空52便。
機材はBoeing 777でした。
うっかり写真を撮り忘れましたが、キャビンアテンダントさんの制服が赤で、靴もストッキングも帽子も赤なので、つま先から頭の上まで真っ赤だったのが印象的でした。

搭乗してビックリ。一部の国内線の777は一列10人掛けと聞いてましたが、この機材も3-4-3の10人掛けでした。後日乗った標準的な座席配置の飛行機が広く感じるほどだったので、ものすごく窮屈です。何だかバスのようです。
タダで乗せてもらって文句を言える立場にありませんが、欧州の都市へ行かれる際にはウイーンに用がなければオーストリア航空の飛行機はお勧めできません。
それなのに、満席に近い搭乗率は何故?

ドリンクサービスのワインは、珍しく187ml入りのミニボトルじゃなくてフルボトルからコップに注ぐ方式でした。とりあえず無難な白をいただきました。プラスチックのコップのロゴがオシャレです。

この航空会社は三角形の食器が好きらしいです。おかずは鮭(上)と鶏肉(下)のチョイス。私は鶏肉を選択しましたが、調理して時間が経ってる分、少し堅くて味も今ひとつでした。鮭がお勧めです。パンは最初からトレーに載って出てくるのでなく、あっためたものを何種類かバスケットに入れて、そこから好みのパンを選ぶようになってました。ほんのり暖かくて美味しかったです。


食事が終わると、機内の照明が落とされお休みの時間になります。
機内のエンターテインメントシステムでは十数種類のプログラムから選択できるようになっていますが、日系の航空会社と異なりエコノミークラスではオンデマンドではないので上映開始時間を逃すと途中から見るか最大2時間待つかの二者択一になります。今どきあまり嬉しくないですね。

お休み時間中の間食に、サンドイッチとおにぎりが配られました。私は三角形にちょっとこだわりがあるのでおにぎりを選択しました。


おにぎりと一緒にいただいたドリンクは赤ワインです。
エコノミークラスで提供される赤ワインで美味しいものに出会った記憶がないのですが、今回もハズれでした。フルボトルから注ぐ形だったので、少し期待していたのですが...

到着前の軽食は、サラダにチョコレートケーキ(ザッハトルテじゃありませんでした)とパンというシンプルなもの。でも殆ど運動してないんで十分でした。

ウィーン到着後、問題の両替を行った後、到着ロビーの観光案内所でウイーンカード(WienKarte)を購入しました。これは、ウイーン市内の電車・バスが72時間乗り放題と最大4日間のウイーン市内の各観光スポット割引券がセットになったもので、値段は18.5ユーロ。13.6ユーロで販売されている電車・バス72時間乗り放題の切符との差額の元が取れたかどうかは、後日検証したいと思います。

空港から市内へはVienna Airport Linesのバスを利用しました。なかなか快適ですが、荷物を預けた場所に係員が張り付いている訳ではないので、置き引きに遭うのではないかとちょっと心細いです。結局そういう目には遭わずには済みましたが。

バスの終着のウイーン西駅(Westbahnhof)からホテルまで歩いて5分ですが、大雨だったのでタクシーを利用しました。
そしたら、タクシーの運転手が10ユーロ吹っかけてきました。元々短距離なのでメーターの金額に5ユーロくらいのチップははずんでやるつもりでしたので、8ユーロくらいにマケろと交渉しましたが向こうは完全に足元を見て一歩も譲りません。
大雨で大きな荷物もあったので、しぶしぶ利用しました。
後日西駅の周辺を歩き回ってみたら、地下鉄の駅の構内を利用すれば雨にぬれるのは2~3分程度で済むことが判明しました。次行くときに大雨なら間違いなく歩いて行きます。

泊まったホテルは、Mercure Wien Europaplatz
日本の旅行会社のツアーだとBクラスにランクされる中級のホテルでした。(写真は別な日に撮影)
三泊で282ユーロと一泊100ユーロを切る低料金と西駅まで歩いて5分という地の利で選びました。

あんまりバリヤフリーじゃないです。
まだ、ここは軽い方で、ロンドンではもっと苦労しましたが。

各部屋には都市の名前がついてましたが、私がとまった部屋は読めないしどこの国だかもわかりません。さきほどwikipediaで調べたら、スウェーデンのノーショーピングという人口85,000人の町の名前だそうです。

部屋は広くないですが、とりあえず寝るだけなら十分なスペースでした。

壁にはクリムトの絵が飾ってあります。ウイーンにきた実感が高まります。

バスはなくてシャワーでした。ま、3泊なのでこれでOKです。

外の眺めはこんな感じ。通りに面してない分静かでよかったということにしておきます。

まだ雨が降ってますが、夕方は街歩きに出ることにしました。
ホテルの近くにMariahilfer Strasseという沿道がショッピング街になった通りがあるのでここを都心に向けて散歩しながら晩御飯の場所を探しました。


東京出店で話題になったH&Mもありました。
カミさん的には初H&Mでしたが感想は「ファッションセンターしまむら」と大差なしとのこと。
東京で話題になっているのは、マクドナルドの日本初出店の頃と同じ現象なんでしょうか?


上の教会の近くのCafe Servusというカフェで晩御飯をいただきました。

ハウスワインの白はリースリンク系だと思います。ちょっと甘みがあるものの全体的にドライな感じで美味でした。

私はWiener Schnizelをオーダー。子牛のカツですね。

付け合せのサラダには生のズッキーニとかが付いてきます。キライじゃありませんが。なれない人は苦手かも。

カミさんはTafelspitzという牛肉の煮物。これは少しわけてもらいましたが、美味しかった。

こちらの付け合せはほうれん草のクリーム。一見、ヘルシーそうですが、バターが一本丸ごと入ってるんじゃないかと思いたくなるほどこってり味。食べすぎは禁物です。

食事を摂っているうちに雨も上がったので、もう少し都心に向けて歩くことにしました。
Mariahilfer Strasseは2車線(片側1車線)の車道にゆったりとした歩道の散策向きの通りです。車が絶対的に支配しちている茨城県北部の道路事情に比べて歩行者に優しくてエコな感じが好きです。

歩いているうちに美術館(MuseumsQuartier)とかが出てきて、いわゆる都心の環状線「Ring(リンク)」の近くまで来ちゃいました。

日も暮れて9時近くなってきたので、帰ることにしました。

帰りは地下鉄で。ヨーロッパの地下鉄は路面電車が地下を走っているようなものもあるのですが、この地下鉄は、いわゆる地下鉄用の電車を使っていました。

これは降りた西駅です。駅の出入り口に改札機がなくてスルーできるようになっています。
ドイツもそうでしたが、ウイーンの地下鉄や路面電車は、駅の入り口や路面電車の社内にある刻印機に切符を突っ込んで日付と時刻を刻印することで利用者自身が改札を行うようになっています。時々抜き打ちで切符拝見ということになって、そのときにきちっと刻印された有効な切符を持っていないと法外な罰金を徴収されるそうです。

駅の売店で水を買おうとしたら、「まだ水」と書いてありました。
「still water (炭酸の入ってない水)」を「まだ水」と訳したようです。


とりあえず、初日はこれでおしまい。
書いているうちに日が変わってしまいました。
それでは、残りは明日以降に。おやすみなさい。

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7/25に少し文章を直しました。

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