オーストリア・イギリス旅行(2) ウイーン・ハプスブルク王朝の栄華
いやいや、旅行中に撮った写真は2台のデジカメで合計2000枚くらい。
整理も旅行記も大変です。毎日1回くらいのペースで更新できるかなと甘く考えてましたが、もう一つ有害サイトを運営している関係でなかなか進みませんね。申し訳ありませんが、牛歩ブログになりそうです。
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7/7(火) ウイーン - シェーンブルン宮殿とホーフブルク宮殿
朝起きたら天気が良かったので、庭が広くて綺麗なイメージのあるシェーンブルン宮殿に行くことにしました。
朝食は、駅のパン屋で。
ホテルの朝食バイキングは15ユーロということは2000円近くしますから、ホテルで食べるのはガッツリ食べたいときだけに限定することにしました。ヨーロッパでは、パン屋は朝早くから開いてることが多く、ウイーンも例外ではありませんでした。
サンドイッチにコーヒーで二人で9ユーロくらい。サンドイッチは美味しくありませんでしたがコーヒーはまぁまぁ。
芸術の都に相応しく地下鉄の駅の壁にも何やらアートが描かれていました。
シェーンブルン宮殿は地下鉄で行けることがわかっていますが、開館まで少し時間があったので歩いていってみることにしました。
まずは、西駅(Westbahnhof)構内に入って鉄ちゃんしました。丁度構内が工事中で、工事のための仕切り板が複雑に入り組んだ構内になっていました。
ドイツでは左側の列車のように運転台の付いた制御客車から反対側の機関車を運転できるようになっているケースが多かったのですが、右側の列車は黄色い服を着た人が機関車の運転手と無線で連絡を取りながらバックで構内に入ってきました。
黄色い服の人の誘導は絶妙で、停止位置の標識からわずか40cmくらいの所で停車しました。
標識のポールが曲がっているので、何度か失敗した人が居るみたいです。
ドイツからの機関車も入線してました。こういう風に他の国から列車がそのまま入ってくる感覚って、島国の日本では味わえませんね。
西駅の北側のあたりを散策しながら宮殿に向かいます。
かわいいイラストが描かれた建物は幼稚園でしょうか。
西駅の西側には大きな車庫がありました。鉄チャンにはコタエられない風景です。
鉄道のガードをくぐると、宮殿が見えてきました。
Schloss Schönbrunn(シェーンブルン宮殿)
ここはハプスブルク王朝の夏の間の離宮だったそうで、ユネスコ世界遺産に登録されています。
宮殿内部の見学と庭園の見学がセットになった"Schönbrunn Classic Pass light"を定価14.90ユーロのところウイーンカード(WienKarte)割引で13.50ユーロで購入しました。でも、ハッキリ言って定価12.90ユーロ(WienKarte割引11.50ユーロ)のGrand Tourか定価9.50ユーロ(WienKarte割引なし)のImperial Tourでも十分だったように思います。理由は後ほど。
2階に上がる階段の踊り場です。ただ、この先に写真撮影禁止のサインがあって大人しくそれに従ったので室内の写真はありません。
入場料とオーディオガイドがセットになっていたので、ハプスブルク王朝にあまり詳しくない私はかなり勉強させてもらいました(殆ど忘れちゃいましたが)。沢山ある部屋の一つ一つは我が家に比べれば桁違いに大きいのですが2~30人の団体と一緒だと息が詰まるようでした。唯一そうならなかったのが大広間でした。沢山ある展示物で一番印象に残ったのは狩に出たときの少しボーイッシュな装いのマリー・アントワネットの肖像でした。
で、宮殿の中も素晴らしかったのですが、それ以上に素晴らしかったのが庭園でした。天気が良かったので、白い砂利が眩しかったこと。
街路樹を逆Uの字型に刈り込んで文字通り緑のトンネル風に仕上げてあるのが凄いと思いました。
庭園の中央に小高い丘があって、その上にグロリエッテという建物があります。私達も行きました。
噴水からグロリエッテまでジグザグ道を登っていくことも可能ですが、天気が良すぎて暑かったので脇の林を登っていくことにしました。かつてはここで王族の方々が狩をしたそうですが、なるほど色々な生き物が生息していても不思議じゃないくらいに鬱蒼としています。
グロリエッテまで登ってきました。結構足に来てます。西駅からの40分くらいの徒歩が結構キイてます。
グロリエッテからは宮殿と市街地が一望にできます。今回の旅で最も印象的だった風景の一つです。
ちょうどお昼になったので、昼食はグロリエッテの中でいただきました。ハプスブルク王朝のみなさんはこういうところでお茶を飲んだりしたそうですが、なかなか優雅な雰囲気でした。
暑い日はビールに限りますね。
カミさんはGulaschというシチュー。
私はパスタをいただきました。
味は今ひとつだったかもしれませんが、ロケーションが良いので仕方ないかもしれません。
で、今回宮殿内部と庭園の見学がセットになった"Schönbrunn Classic Pass light"を利用したのですが、それはここまで紹介した庭園とグロリエッテの入場も有料だと勘違いしていたからでした。ここまで紹介したスポットには無料で入れます。グロリエッテ内のレストランでは当然ながら飲食代がかかりますが。
"Schönbrunn Classic Pass light"で入場できるエリアは庭園やグロリエッテのごく一部分の三箇所でした。
1箇所目:Privy Garden
上の写真のようなツタのトンネルで囲われたガーデンでした。
美しいガーデンでしたが無料スペースに比べて格段に美しいという訳ではありませんでした。
トンネルの開口を用いた額縁効果で宮殿の写真が撮れます。
2箇所目:グロリエッテ
柱をくりぬいて作った階段からグロリエッテの屋上に登れます。
グロリエッテのファザードの裏側を見ることができます。
眺望もグロリエッテの麓に比べると良いと思いますが、麓でも十分美しいです。
3箇所目:迷路
何だか余計に体力を消耗しただけ、という感じでした。
Grand Tourとの差額は2ユーロですから、まぁこんなもんかもしれません。
ただ、旅行中は時間も体力も大事ですから、ちょっと無駄遣いしちゃった感じで、私はお勧めできません。Grand Tourで入れてImperial Tourで入れないエリアの違いも両者の価格差を考えると微妙なところです。
もちろん、ハプスブルク王朝に強い関心を持っていてこれらの場所に価値を感じる方は、違う評価になるかもしれません。
さて、シェーンブルン宮殿の庭園を歩き回ってまだ午後2時くらいでしたので、もう1軒お城を見に行くことにしました。目指すは市街地にあるホーフブルク宮殿。地下鉄で行った方が近いと思いましたが、朝の散歩のときに見かけた路面電車が素敵だったので、路面電車を利用しました。
シェーンブルン宮殿から市街地へは10番と49番の電車の乗り継ぎで行くことができます。
都心部の電停で降りて、ホーフブルク宮殿(Schloss Hofburg)に着きました。
Schloss Hofburg(ホーフブルク宮殿)
こちらの入場料は王族の居室、Sisi Museumと食器博物館がセットで定価9.90ユーロ、WienKarte割引で8.90ユーロでした。
切符を買って最初に入るのは食器博物館です。
このナプキンの織り方は、とても特別な織り方らしく、宮殿の中でほんの数人しか織れないそうです。
Sisi Museumから先は撮影禁止です。
Sisi Museumは1854年から1898年までオーストリアの皇后だったElisabeth(エリーザベト)の生涯について展示した博物館です。その美貌でお妃に選ばれたものの国王との仲は今ひとつで旅行ばかりしていたところを旅先でイタリア人に刺殺され、悲劇のヒロインとして死後になってから国民に慕われたというあまり幸福でない生涯を過ごした女性だそうです。
う~ん、今ひとつ。
王族の居室は街中にあることもあってシェーンブルンよりも一回り小さい感じで、両方見る必要はなかったかな、という感じでした。もちろんハプスブルク王朝に関心のある方は十分楽しめると思いますが。
見学が一通り終わって、外に出ました。
旧市街は、とても美しい町並みでした。工事中だったのが珠に瑕でしたが。
市の中心のStephansplatz(シュテファンプラッツ)です。大道芸人が大勢出ていて、とてもにぎやかなところでした。
更に東に向かっていくと細い路地がりました。いかにもヨーロッパの小路という感じ。
"Fujiyama"という日本料理屋を発見。基本的に外国で"Fujiyama"とか"Yokozuna"とか"Shogun"といった名前の日本食屋は、日本人が行くとヒドい目に遭います。ここのメニューも失念しましたが、おおよそ日本人の口に合いそうな献立ではありませんでした。
いやぁ、初日から歩き回りました。
晩御飯は、ホテルの近くのMariahelpher Strasse沿いのシーフードのファストフードチェーン"Nordsee"で。
焼き魚とか美味しいんですが、今回はサンドイッチで。
いやいや、初日は移動日だったので、これが実質上の観光の初日でしたが、とても疲れました。
初めての街は、とにかく歩いてみたくなるのですが、シェーンブルン宮殿まで歩いて行ったのは失敗でした。せめて、路面電車にしておけばよかったと思いました。
整理も旅行記も大変です。毎日1回くらいのペースで更新できるかなと甘く考えてましたが、もう一つ有害サイトを運営している関係でなかなか進みませんね。申し訳ありませんが、牛歩ブログになりそうです。
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7/7(火) ウイーン - シェーンブルン宮殿とホーフブルク宮殿
朝起きたら天気が良かったので、庭が広くて綺麗なイメージのあるシェーンブルン宮殿に行くことにしました。
朝食は、駅のパン屋で。
ホテルの朝食バイキングは15ユーロということは2000円近くしますから、ホテルで食べるのはガッツリ食べたいときだけに限定することにしました。ヨーロッパでは、パン屋は朝早くから開いてることが多く、ウイーンも例外ではありませんでした。
サンドイッチにコーヒーで二人で9ユーロくらい。サンドイッチは美味しくありませんでしたがコーヒーはまぁまぁ。
芸術の都に相応しく地下鉄の駅の壁にも何やらアートが描かれていました。
シェーンブルン宮殿は地下鉄で行けることがわかっていますが、開館まで少し時間があったので歩いていってみることにしました。
まずは、西駅(Westbahnhof)構内に入って鉄ちゃんしました。丁度構内が工事中で、工事のための仕切り板が複雑に入り組んだ構内になっていました。
ドイツでは左側の列車のように運転台の付いた制御客車から反対側の機関車を運転できるようになっているケースが多かったのですが、右側の列車は黄色い服を着た人が機関車の運転手と無線で連絡を取りながらバックで構内に入ってきました。
黄色い服の人の誘導は絶妙で、停止位置の標識からわずか40cmくらいの所で停車しました。
標識のポールが曲がっているので、何度か失敗した人が居るみたいです。
ドイツからの機関車も入線してました。こういう風に他の国から列車がそのまま入ってくる感覚って、島国の日本では味わえませんね。
西駅の北側のあたりを散策しながら宮殿に向かいます。
かわいいイラストが描かれた建物は幼稚園でしょうか。
西駅の西側には大きな車庫がありました。鉄チャンにはコタエられない風景です。
鉄道のガードをくぐると、宮殿が見えてきました。
Schloss Schönbrunn(シェーンブルン宮殿)
ここはハプスブルク王朝の夏の間の離宮だったそうで、ユネスコ世界遺産に登録されています。
宮殿内部の見学と庭園の見学がセットになった"Schönbrunn Classic Pass light"を定価14.90ユーロのところウイーンカード(WienKarte)割引で13.50ユーロで購入しました。でも、ハッキリ言って定価12.90ユーロ(WienKarte割引11.50ユーロ)のGrand Tourか定価9.50ユーロ(WienKarte割引なし)のImperial Tourでも十分だったように思います。理由は後ほど。
2階に上がる階段の踊り場です。ただ、この先に写真撮影禁止のサインがあって大人しくそれに従ったので室内の写真はありません。
入場料とオーディオガイドがセットになっていたので、ハプスブルク王朝にあまり詳しくない私はかなり勉強させてもらいました(殆ど忘れちゃいましたが)。沢山ある部屋の一つ一つは我が家に比べれば桁違いに大きいのですが2~30人の団体と一緒だと息が詰まるようでした。唯一そうならなかったのが大広間でした。沢山ある展示物で一番印象に残ったのは狩に出たときの少しボーイッシュな装いのマリー・アントワネットの肖像でした。
で、宮殿の中も素晴らしかったのですが、それ以上に素晴らしかったのが庭園でした。天気が良かったので、白い砂利が眩しかったこと。
街路樹を逆Uの字型に刈り込んで文字通り緑のトンネル風に仕上げてあるのが凄いと思いました。
庭園の中央に小高い丘があって、その上にグロリエッテという建物があります。私達も行きました。
噴水からグロリエッテまでジグザグ道を登っていくことも可能ですが、天気が良すぎて暑かったので脇の林を登っていくことにしました。かつてはここで王族の方々が狩をしたそうですが、なるほど色々な生き物が生息していても不思議じゃないくらいに鬱蒼としています。
グロリエッテまで登ってきました。結構足に来てます。西駅からの40分くらいの徒歩が結構キイてます。
グロリエッテからは宮殿と市街地が一望にできます。今回の旅で最も印象的だった風景の一つです。
ちょうどお昼になったので、昼食はグロリエッテの中でいただきました。ハプスブルク王朝のみなさんはこういうところでお茶を飲んだりしたそうですが、なかなか優雅な雰囲気でした。
暑い日はビールに限りますね。
カミさんはGulaschというシチュー。
私はパスタをいただきました。
味は今ひとつだったかもしれませんが、ロケーションが良いので仕方ないかもしれません。
で、今回宮殿内部と庭園の見学がセットになった"Schönbrunn Classic Pass light"を利用したのですが、それはここまで紹介した庭園とグロリエッテの入場も有料だと勘違いしていたからでした。ここまで紹介したスポットには無料で入れます。グロリエッテ内のレストランでは当然ながら飲食代がかかりますが。
"Schönbrunn Classic Pass light"で入場できるエリアは庭園やグロリエッテのごく一部分の三箇所でした。
1箇所目:Privy Garden
上の写真のようなツタのトンネルで囲われたガーデンでした。
美しいガーデンでしたが無料スペースに比べて格段に美しいという訳ではありませんでした。
トンネルの開口を用いた額縁効果で宮殿の写真が撮れます。
2箇所目:グロリエッテ
柱をくりぬいて作った階段からグロリエッテの屋上に登れます。
グロリエッテのファザードの裏側を見ることができます。
眺望もグロリエッテの麓に比べると良いと思いますが、麓でも十分美しいです。
3箇所目:迷路
何だか余計に体力を消耗しただけ、という感じでした。
Grand Tourとの差額は2ユーロですから、まぁこんなもんかもしれません。
ただ、旅行中は時間も体力も大事ですから、ちょっと無駄遣いしちゃった感じで、私はお勧めできません。Grand Tourで入れてImperial Tourで入れないエリアの違いも両者の価格差を考えると微妙なところです。
項目 | Imperial Tour | Grand Tour | Classic Pass Light |
---|---|---|---|
定価(ユーロ) | 9.50 | 12.90 | 14.90 |
WienKarte割引(ユーロ) | 9.50 | 11.50 | 13.90 |
宮殿内 | 22室 | 40室 | 40室 |
庭園 | 一般エリア | 一般エリア | 一般+Privy Garden+迷路 |
グロリエッテ | 屋上以外 | 屋上以外 | 全体 |
もちろん、ハプスブルク王朝に強い関心を持っていてこれらの場所に価値を感じる方は、違う評価になるかもしれません。
さて、シェーンブルン宮殿の庭園を歩き回ってまだ午後2時くらいでしたので、もう1軒お城を見に行くことにしました。目指すは市街地にあるホーフブルク宮殿。地下鉄で行った方が近いと思いましたが、朝の散歩のときに見かけた路面電車が素敵だったので、路面電車を利用しました。
シェーンブルン宮殿から市街地へは10番と49番の電車の乗り継ぎで行くことができます。
都心部の電停で降りて、ホーフブルク宮殿(Schloss Hofburg)に着きました。
Schloss Hofburg(ホーフブルク宮殿)
こちらの入場料は王族の居室、Sisi Museumと食器博物館がセットで定価9.90ユーロ、WienKarte割引で8.90ユーロでした。
切符を買って最初に入るのは食器博物館です。
このナプキンの織り方は、とても特別な織り方らしく、宮殿の中でほんの数人しか織れないそうです。
Sisi Museumから先は撮影禁止です。
Sisi Museumは1854年から1898年までオーストリアの皇后だったElisabeth(エリーザベト)の生涯について展示した博物館です。その美貌でお妃に選ばれたものの国王との仲は今ひとつで旅行ばかりしていたところを旅先でイタリア人に刺殺され、悲劇のヒロインとして死後になってから国民に慕われたというあまり幸福でない生涯を過ごした女性だそうです。
う~ん、今ひとつ。
王族の居室は街中にあることもあってシェーンブルンよりも一回り小さい感じで、両方見る必要はなかったかな、という感じでした。もちろんハプスブルク王朝に関心のある方は十分楽しめると思いますが。
見学が一通り終わって、外に出ました。
旧市街は、とても美しい町並みでした。工事中だったのが珠に瑕でしたが。
市の中心のStephansplatz(シュテファンプラッツ)です。大道芸人が大勢出ていて、とてもにぎやかなところでした。
更に東に向かっていくと細い路地がりました。いかにもヨーロッパの小路という感じ。
"Fujiyama"という日本料理屋を発見。基本的に外国で"Fujiyama"とか"Yokozuna"とか"Shogun"といった名前の日本食屋は、日本人が行くとヒドい目に遭います。ここのメニューも失念しましたが、おおよそ日本人の口に合いそうな献立ではありませんでした。
いやぁ、初日から歩き回りました。
晩御飯は、ホテルの近くのMariahelpher Strasse沿いのシーフードのファストフードチェーン"Nordsee"で。
焼き魚とか美味しいんですが、今回はサンドイッチで。
いやいや、初日は移動日だったので、これが実質上の観光の初日でしたが、とても疲れました。
初めての街は、とにかく歩いてみたくなるのですが、シェーンブルン宮殿まで歩いて行ったのは失敗でした。せめて、路面電車にしておけばよかったと思いました。
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