Keith Jarrett Solo Concert

土曜日の夜は渋谷のBunkamuraにキース・ジャレットのソロ・コンサートを聴きに行きました。




席は3階席の2列目。かなり遠くにピアノが見えます。こんな席まで音が届くのかしら、とちょっと心細くなりましたが、ピアニッシモまでよく聞こえました。とても音響の良いホールです。

曲目はすべて即興。本演奏5曲中メロディがマトモそうなのは2曲だけでしかも5分程度の短いもの、演奏時間の大部分は残り3曲でしたがいずれも前衛的なメロディとコード進行。ケルン・コンサートのような演奏を期待してましたが、大ハズレでした。キース本人は「アー」とか「ウー」と呻いたり、立ち上がったりのけぞったり、何故かしらノリノリです。何となく置いてきぼりを食らった感じ。

しかし、高い入場料のモトを取らねばなりません。なかなか好きになれそうにもない曲ですが、リズムを取りながら訳のわからない旋律を辿っていくうちに、何かしらキースが作ろうとしている起承転結の流れが少しわわかったような気持ちになれます。そうやって聴いていると、最初は退屈そうに感じた曲を長時間聴くことが苦痛でなくなっただけでなく、何となく凄い音楽を聞かせてもらったような満足感さえ感じることができました。

本演奏が終わって、アンコールは5曲。こちらは前衛的ではありませんでしたが、主題のそこかしこに試行錯誤の跡が感じられることから即興だったのだと思います。4曲目に「コブ茶」的な「そろそろ帰りなよ」というニュアンスが感じられたことを除いては、なかなかの名演でした。ケルン・コンサートのように後々まで語り継がれる演奏ではなかったかもしれませんが、十分満足できました。

終演は21時10分頃。会場から駅までの移動(土曜の夜の渋谷はとても混んでてなかなか前に進めません)を考えると22時上野発の特急(日立まで行ける最後の列車)に乗るのは難しそう。東京都内に宿を取っておいて大正解でした。宿で飲むワインを探しながら宿へ向かいました。

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