2019-04-12 台湾旅行 1日目 101・鼎泰豐・臨江街夜市

2月にパスポートが失効しました。パスポートがない=行動範囲が日本国内に限られてしまう、という束縛感みたいなものを感じたのですが、定年間近で出張の予定もなくて会社に作ってもらう訳にもいかないので、自費で新しいパスポートを作ることにしました。ツレの分もいっしょに。

パスポートを作ってしまうと、どこかに出かけたくなります。有効期間もったいないですから。

定年が間近に迫ってこれまでと違うことに向き合わねばならなくなったり、ここ数年取り組んできた仕事が中止になったりで、何か大きな気晴らし(現実逃避?)が欲しくなっていました。しかも、今年で結婚30周年ということで何か記念になることもやりたかった。そういうことで海外旅行を企てましたが、欧州はお金的にも日程的にも厳しい。

そんなところがツレがテレビで台湾スイーツ特集を観て台湾に行ききたいと表明。台湾は仕事で2回行ったことがありますが、とにかく食べ物が美味しいし、居心地も良かったので、旅行先として行きたいと思ってました。ツレが欧米志向なので、これまで叶いませんでしたが。調べてみると台湾にはLCCが多数飛んでいて二人でも往復数万円で行って帰って来られることがわかりました。とりあえず台北市内に絞って遊びに行くことに決めました。

1日目 101・鼎泰豐・臨江街夜市 ←イマココ
2日目(1) 象山
2日目(2) 永康街・中正紀念堂・松山文創園區
3日目(1) 龍山寺・ちょっとだけ西門町
3日目(2) 建國假日玉市花市・關渡宮・淡水・士林夜市
4日目(1) 九份
4日目(2) 金瓜石・水湳洞
5日目(1) 故宮博物院
5日目(2) 欣葉・雙城街・廸化街・サニーヒルズ・信義エリア
6日目 帰路

ガイドブックをぱらぱらとめくったらスイッチが入ってしまい、でかける1か月くらい前からオフの時間は台湾旅行のことしか考えなくなりました。過去2回の出張で、その際言葉の壁で食堂で欲しいものが頼めない、お店で欲しいものが買えないという反省点が残っています。リベンジのために、食べ物の名前を覚えたり、台北市内の主要道路の名前やMRTおよびバス路線など綿密な予習を重ねて出発の日を迎えました。

当初は茨城空港発のタイガーエア台湾を利用するつもりでした。駐車場無料で空港までクルマでスルッと行けるのは楽ですし、空港内の動線も短くて疲れませんし、席が狭かったり食事が有料なのも3時間半のフライトなら我慢できます。でも、ツレが「茨城空港では旅に出るときめきがない」とか「10年ぶりの海外旅行で機内食も食べられないのはイヤ(いや、お金を払えば食べられるんですけど)」とかわがままを言うので、今回はこれまでの出張で稼いだマイルをはたいて羽田発の全日空便を利用することにしました。

気になる天気は、せっかくの久しぶりの海外旅行でこんなのねーだろ、という雨続きの予報。2日くらい前からてるてる坊主に好転をお願いして、当日を迎えました。

9:01日立駅発の「ひたち6号」で品川に向かいました。

品川でエアポート快特に乗り換え。
上野東京ラインで常磐線特急が品川まで乗り入れるようになって、羽田へのアクセスがとても便利になりました。

羽田空港国際線ターミナル駅の動線にはいつも感動します。間口を広めに取った自動改札を通過すると出発階までエレベーターで移動できるのはうれしいです。

11:20頃チェックイン。朝の出発ラッシュが収まった後で、どのカウンターも空いててスムーズにチェックインを済ませることができました。

ツレに取っては羽田から国際線に乗るのは初めて。手荷物検査の前に少しターミナル内を散策してみました。出発ゲートには搭乗予定の飛行機がすでに入ってました。

失効前のパスポートでは自動化ゲートを使って列に並ばずに出国と入国ができる便利さに味をしめていたのでその勢いで今回も登録しましたが、ツレの指紋がうまく登録できませんでした。しかし、顔認証による本人確認だけで通れるゲートが新設されたのですね。形式的だった手続きが一つ簡略化されたのは喜ばしいことです。
NH853便松山機場行きに搭乗。私に取っても松山機場は初めてです。

安全ビデオの歌舞伎バージョン良いですね。言ってることは今までと同じなのについつい見入っちゃいます。

春ですが風向きが北よりだったみたいでD滑走路(RWY05)からの離陸でした。離陸直後に南西に旋回。

フルサービスキャリアなので、機内食が出ます。カツカレーを選択しました。
できればJALのようにアイスクリームがあればPerfect。

日本列島の太平洋側をなめるように飛びました。関東の天気が悪くで富士山見えなかったのは残念です。

空港上空は撮影禁止とのことで、市街地と着陸後のみ撮影させていただきました。

※ これより先、主なキーワードにはピンインを付しておきます。次に台湾を訪れるときに、できるだけ読めるようになりたいので。情報量が無駄に増えるのはご容赦ください。

途中で寝落ちしたりすると映画一本見終わらないうちに松山機場(Sōngshān jīchǎng)に着いちゃいます。近いのは正義ですね。日立のビッグドラムの広告は嵐ではありませんでした。

入国審査は降機後トイレに立ち寄ったりして列の最後尾に並びましたが15分くらいで通過することができました。シェンゲン条約国ほどではありませんがスムーズだったと思います。

苦労したのはATMでした。台湾ドル(TWD)は次の決済日までの利息を考えても換金率が有利に見えたクレジットキャッシングを利用しましたが、最初に利用した兆豐銀行ATMが何枚か持ってるすべてのカードで引き出せません。TWDは14年前の出張で余った数十元しか持参してませんでしたし、日本円ちょっとしか持ってなかったので両替所を利用するわけにもいかず、少し焦りました。ATM側の問題と察してお隣の台灣銀行の機械に変えてようやく引き出すことができました。最初の機械はあとから来た人も引き出せなかったので機械の問題で間違いなさそうです。外国のATMは一概に日本のものほど使い勝手が良くないことは知ってるのですが、こういうことは初めてでした。

気になる為替レートですが、クレジットカードの請求額は、10,000TWDのキャッシングで利息も含めて36,634円でした。1TWDあたり3.66円です。台湾銀行の円からTWDのレートが1円=0.2674TWD、つまり1TWDあたり3.74円なので、800円くらい得しました。なお、羽田や成田のあちこちにあるTravelexという両替屋さんですと、1TWDは4円を超えるので、差額は3,000円以上になります。到着後の空港のATMトラブルのリスクはありますが、到着地の空港のATMでクレジットキャッシングというのが目下のところベストな現地貨の入手方法のようです。

ATMなら町中どこにでもありますから、足りなくなったらまたキャッシングすれば良い、という安心感があります。これくらいあればギリギリ乗り切れるかな、という額をキャッシングしておくことで、帰国時に現地貨が大量に余ってしまうということも避けることができます。

なお、兆豐銀行なら出金の一部を使い勝手の良い100TWD札で出せると聞いてたのですが、結局オール1,000TWD札で出すことになってしまいました。

現地での通信手段は中華電信(Zhōnghuá diànxìn)のプレペイドSIMを利用しました。5泊6日の日程なら5日用(到着日は日数にカウントされないので実質6日使用可)300TWDのプランでも問題ありませんが、全日空の帰国便が欠航しない保証はないので(一度そういう目に遇ってます)7日用500TWDのプランを利用しました。台北市内と淡水、水金九エリアを歩き回りましたが、どこでもでスルッとつながりました。正味5日の滞在で一日わずか100TWDでネットにつながっていられる安心感はありがたいです。

スタッフさんの対応もプリペイドSIM実装後に日本のSIMがなくなりにくいよう小さなチャック付きビニール袋に入れて渡してくれるなど感じが良かったです(もらえない場合に備えて持ってましたが)。ネットで予約したときはパスポート以外にIDが必要と言われてましたが、パスポートだけで手続きOKでした。

キャッシュオンリーなのは事前に調べた通りでした。ていうか台湾は日本と同様まだまだキャッシュ天国ですね。そのうち日本よりも早くキャッシュレスに以降する予感がしますが。

松山機場のターミナル案内に「MRT」とか「捷運(Jié yùn)」といった案内が見当たらなくてターミナルの外を少しうろうろしました。すぐ見つかりましたが、初めての利用者にはちょっとわかりにくいかもしれません。

ATMが10,000TWD引き出したら1,000TWD札だけで出てきたので、次の関門は悠遊卡(Yōuyóu kǎ-JR東日本のSUICAみたいな交通系プリペイドカード)の購入でした。日本の外で釣り銭をお札でくれる自販機を見たことがないので自販機で1,000TWD札1枚で500TWD(チャージ400TWD)の悠遊卡を2枚購入できるか不安でした。ATMで戦意喪失して自販機と格闘する元気がなくなったので駅員さんから購入しました。簡単な英語が通じたので問題なく購入することができました。

悠遊卡は100TWDしますが、5泊6日の滞在中に電車とバスとYouBikeで659TWD利用し100TWDくらいの割引を得ましたし、一般にコミュニティバイクで登録料がかかることが多いことを考えると、金額的には元が取れた感じがします。

何よりも乗り物を利用するときに小銭の心配をしなくて良いのが嬉しいです。バスでお釣りが出ない国は多くて、台湾も例外ではないので。

電車とバスであちこち動き回ることを考えているならば、2~3日の利用でも悠遊卡の利用をお勧めします。

予想を上回って混んでたMRT文湖線(Wén hú xiàn)に乗って大安站(Dà'ān zhàn)に移動。予約していた台北美侖大飯店(Táiběi měi lún dà fàndiàn)にチェックインしました。
「10年ぶりの海外旅行だから安宿はイヤだ」とか「5泊するなら3泊と2泊で違うホテルに泊まってみたい」というリクエストがあっていろいろ悩みましたが、同じ街に滞在するのに途中で荷造りとかホテル間の移動とかチェックアウトしてチェックインし直すとかの作業に貴重な滞在時間と労力を費やすのはもったいないと思ったので、交通至便な5つ星ホテルを前提に、ここに5連泊することを了承してもらいました。
5泊朝食なしのキャンセル不可前払い料金で23,100TWD。結局これがこの旅で最も高額な支出になりました。

3階なので眺望絶佳とは言えませんでしたが、ホテルの裏側の緑濃い景色はトロピカルムード満点でした。

シャワーブース側面の水漏れ以外は不満のない良い部屋でした。

前払いなのにチェックイン時に5,000TWDのクレジットカードデポジットを求められたのは謎でしたが(ミニバー使用料とか備品損傷の弁済金でしょうか?)、フロントスタッフとベルキャプテンの対応も感じが良かったです。

部屋に落ち着いたら台北101に出かけました。東京スカイツリーにも行ったことがないので別にスルーしてもかまわないスポットですが、ツレから「当然連れてくよな?」というテレパシーが伝わってきたので初日の行先にねじ込みました。

MRTを降りていきなり鼎泰豐(Dǐngtàifēng)が存在感を主張してます。ここも半ばノルマ的に初日の行先に含まれてますが、この時点では30分待ちで101の觀景台(Guān jǐng tái)に行ったら時間内に戻って来られないと思いスルーしました。

觀景台に上がるエレベーターのチケット売場から乗り場の最後列を探すのに苦労しましたが、待ち時間は10分もなかったように記憶してます。エレベーター自体はめっちゃ速かったです。

いつか象山夜景ツアー行きたいです。
良いタイミングで、夕暮れどきのマジックアワーと夜景の両方を楽しむことができました。

屋外の展望台は西側だけでしたがガラス窓に邪魔されない夜景が観賞できるのはありがたいです。

自慢の防震装置だそうです。

動線の途中に珊瑚の工芸品の売場がありました。観光のついでにささっと購入するような価格帯ではないので、果たして売上につながっているのか不思議です。

下調べでは下りエレベーターも混むとの情報がありましたが、普通にするりと乗れました。降りた後道に迷いましたが。往路にDiorが見えたのでその方向に向かったら違うお店だったりして余計に迷ってしまいました。同じビルにDiorが複数あるって反則だと思います。

高級ブランドが多数出店してるビルはフードコートも豪華です。マクドナルドやペッパーランチのように日本でお馴染みのブースもありましたが、知らない店が多くてわくわくします。

初日の晩御飯はお約束の鼎泰豐で。入り口付近は到着時よりもごった返していて60分待ち。でも、初の台北観光旅行ですから、待つことにしました。1-2名、3-4名、5-6名と7名以上でそれぞれ整理番号が異なります。私が取ったのは1-2名で1155でした。1136まで番号が進んでたのですぐ呼ばれるかなと思って30分くらい他の売り場をうろうろしてから店の前に戻りましたが1-2名は番号の進みが遅くて結局60分くらい待ちました。待ち時間表示はかなり正確であることを学習しました。

整理番号をもらった時点で日本語の注文伝票をくれました。美人の受付係のお姉さんは瞬時にお客さんの母国語を判別してその言語の伝票を渡すように訓練されているようです。このようなことは台湾滞在中に何度か経験しましたが、この店が一番速攻でした。

下調べでは待っている間に注文する、という情報もありましたが、この日は番号が呼ばれてから注文伝票を渡す形でした。

サービスが良いとの評価通り、お茶碗が空くとすぐにお茶を注いでくれますし、小籠包の食べ方の説明も分かりやすくかつお節介な感じがなくて好感が持てました。お店の人との接点が多いので、困った時に相談しやすいと思います。かといって、お客さんの会話を遮るようなうざったさもなくて、ちょうど良い距離感でした。人気の理由がわかりました。店員さんが美人とイケメン揃いなのもポイント高いです。でも、空腹で60分待ちは厳しいかも。一度行ったから、次はスルーでも良いかな、という感じです。

小籠包5個+蟹みそ小籠包5個+小松菜としめじの炒め物(もう少し謎の野菜を頼んだけど品切れ)+海老チャーハンで800TWDちょっと。

食後は腹ごなしに基隆路をお散歩。大通りなら夜でも安心して歩ける治安の良さがこの町の魅力の一つです。

徒歩15分くらいで臨江街夜市(Línjiāng jiē yèshì-通化街Tōnghuà jiē)に到着。ツレにとっては初夜市。士林よりもコンパクトでちょうど良かったと思います。臭豆腐の臭いも体験してもらうことができました。「無理」だそうです。


この日のデザートは愛玉之夢遊仙草(Ài yù zhī mèngyóu xiān cǎo)で。並んでましたが、5分くらいで順番が回ってきました。
何とかお店のおばちゃんとコミュニケーションを取って愛玉の全部のせと仙草の全部のせを注文することができました。どちらも美味しい!個人的には愛玉のレモンのさわやかさが好きかな。しかも各50TWDで計100TWD。台湾リピーターが多い理由もわかるような気がします。

最後は、惠康超級市場(Huì kāng chāojí shìchǎng)でお水を購入。

値段がプライベートブランドの7TWDからvolvicの43TWDまでピンキリで迷った末に安いの3種類を1本ずつと、マズかったときの保険にvolvicを4本購入しました。実際のところ安いのも普通に飲めました。水の味にこだわらない方は、いちばん安いのでOKです。ホテルで毎日2本ずつ無料でお水をくれたので、これで滞在中のお水は間に合いました。

初日はこれでおしまい。翌日に備えてホテルでお休みです。
やっぱり台北は雰囲気が良いですね。人が作る空気感がとても心地いいです。ツレも期待を上回ったようでご機嫌です。いい感じの旅になりそうです。
2日目に続きます。

1日目 101・鼎泰豐・臨江街夜市 ←イマココ
2日目(1) 象山
2日目(2) 永康街・中正紀念堂・松山文創園區
3日目(1) 龍山寺・ちょっとだけ西門町
3日目(2) 建國假日玉市花市・關渡宮・淡水・士林夜市
4日目(1) 九份
4日目(2) 金瓜石・水湳洞
5日目(1) 故宮博物院
5日目(2) 欣葉・雙城街・廸化街・サニーヒルズ・信義エリア
6日目 帰路

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