2019-04-16 台北旅行 5日目(1) 故宮博物院

2日目(1) 象山
2日目(2) 永康街・中正紀念堂・松山文創園區
3日目(1) 龍山寺・ちょっとだけ西門町
3日目(2) 建國假日玉市花市・關渡宮・淡水・士林夜市
4日目(1) 九份
4日目(2) 金瓜石・水湳洞
5日目(1) 故宮博物院 ←イマココ
5日目(2) 欣葉・雙城街・廸化街・サニーヒルズ・信義エリア

楽しい旅行も5日目に入りました。丸一日遊べるのはこの日が最後です。
あいにく朝から雨ですが、この日は博物館とショッピング。一番ダメージが小さくて済みました。

朝食はホテルから徒歩10分くらいのところにある永和豆漿大王(Yǒnghé dòujiāng dàwáng)を利用することにしました。
復興南路(Fùxīng nánlù)を南に歩きました。

ジャージを着た高校生風の男女が多いなと思ったら、臺北市立大安高級工業職業学校(Táiběi shìlì dà'ān gāojí gōngyè zhíyè xuéxiào)という高校がありました。校門付近に掲げられた垂れ幕から察するに、なかなかの進学校のようです。台湾はアジアの他の国と同様受験戦争が厳しいそうです。でも、志望校合格を目的とするのではなく一生のキャリア形成の礎として各人の資質に見合った教育を受けさせる手段の一つとして受験戦争があるならば、優秀な人財を生み出す手段として「有り」なのかな、とアジアでも有数のハイテク国家台湾に居ながら感じました。
Wikipediaで調べてみると1940年(昭和15年)日本統治時代に創立したそうです。

14年前に出張で来たときに比べて心なしかバイクの数が減ったような気がします。交通網整備が進んできたことの現れでしょうか。

お店に着きました。
なかなかの活気です。

写真と日本語入りのメニューはありがたいです。
こういうのがないお店を想定して、食べ物の名前をあれこれ予習はしてましたが、そうそう簡単に記憶できるものではありません。カンペ大歓迎です。和訳がおかしい部分は予習で補完できます。

鹹豆漿(Xián dòujiāng=酢で半固形にした豆乳)と蛋餅(Dàn bǐng=卵のクレープ巻き)と蔥花蛋(Cōnghuā dàn=ネギ入り卵焼き)で107TWD。
鹹豆漿は早業でよくわからなかったのですが、油條(Yóutiáo=揚げパン)や干し海老やじゃこなど、いろいろ入ってました。
蔥花蛋は蛋餅からクレープを取り除いただけ、という感じ。バリエーション狙いとしては失敗。焼餅(Shāobǐng)系にすればよかった。

お隣は消防署でした。
日本の地方都市の消防署は、退院の訓練のためのやぐらが構内に設置されているのですが、都会の台北ではビルに張り付けたような形で設置されていました。どうかご安全に。

MRT大安站(Dà'ān zhàn)から文湖線(Wén hú xiàn)で北に向かいました。

ホームに上がったときに居た電車が混んでたので、一本見送りましたがすぐにやってきました。それもそこそこ混んでて。

できるだけはじっこの車両にしようと思ったら最前だったので、少し全面展望を楽しませてもらいました。見送った電車のテールランプがずっと見えましたが、追い付いて停止する、ということは松山機場站の直前だけでした。「ゆりかもめ」同様無人運転ですが、絶妙な制御がなされていました。

大直站(Dà zhí zhàn)に着きました。

10分ほど待って棕13バスに乗り換え。MRTとバスの乗り継ぎは、8TWD引きで、バス代はたったの7TWD。

自強隧道(Zìqiáng suìdào)をくぐって本日最初の目的地へ向かいます。


故宮博物院(Gùgōng bówùyuàn)に着きました。

お金を払って観るアトラクションは、台北101に続いてこの旅2回目。台北は食べ物も乗り物も安いので、非常に割安に楽しむことができます。350TWDも展示品の価値を考えるととてもリーズナブルです。

手ぶらで観覧できるよう、コインロッカーが多数設けられてました。83 cm x 35 cm x 50 cmの大型のものもあるので、空港の行き帰りに立ち寄ることも可能です。

ニューヨーク出張の際にメトロポリタン美術館に立ち寄ろうとして、荷物を持ち込むことも預けることもできず、門前払いされた苦い思い出があるだけに、こういうのはとてもありがたいです。

扉の裏側からコインを入れるところが日本のものと違うので戸惑いました。10TWDコインは使用後に返金されます。

目玉の白菜と角煮は3Fにあるということで、3Fから観覧を開始しました。おそらくその時代で最高の職人が作ったであろう精巧かつ美麗な作品には感動します。

14年前に出張で来た際にも空き時間に観覧させてもらい、今はこの世にいない凄腕の職人さんが生きていた証みたいなものに思いをはせて感動したのを思い出しました。

さて、白菜と角煮はどこよ、と探し回ったら、とある展示室の前にこのような掲示が。
両方とも遠征中だそうです。両方遠征させることないでしょ。

しかたがないので、写真を鑑賞させてもらいます。これは写真の写真。

白菜と角煮の身代わりに展示されていたのがこれ。
代役を務めるにふさわしい精巧かつ美しい作品でした。

博物館って、けっこう歩くので疲れますし、飲食物持ち込み禁止なので喉も乾きます。ところどころに休憩のための腰掛と水飲み場があるのはありがたいです。昔国鉄の急行・特急電車の冷水器に備え付けられてた紙コップと同じものがここにもあって、なつかしいです。

青銅器のエリアです。「14~16 century B.C.E.」とあります。3,500年くらい前には青銅器が美術品として珍重されてきたことに驚きました。

Wikipediaによると、銅は1万年以上前から人の生活に使われていたそうです。前日に水湳洞で日本統治時代の銅の製錬所を観てきた訳ですが、それよりもはるか昔から銅が使われてきた訳です。近代のような製錬技術ができる前の時代に銅鉱石からどのように銅だけを取り出したのかとても不思議です。

香木の彫刻です。精巧すぎて老眼の私には肉眼では何が刻まれているのかわからず、写真に撮って拡大して初めてわかるレベルです。

英語で焼き物を"China”と呼ぶくらいですから、陶磁器のコレクションも相当なものでした。もうこの辺まで来ると脚が棒になってかなりぞんざいに鑑賞してしまいましたが。

清朝の時代の美顔ローラーです。
いつの時代も美しくありたいという女性の願望はすさまじいものがあります。

かなり飛ばして雑に観たつもりでも、9:30頃に入場して観終わったのが12:00過ぎということで2時間半くらい館内に居たことになります。必ずしもすべての展示品に関心があった訳ではありませんが、中国という国の歴史の長さと、その歴史の培われてきた技術とか、そこで生きてきた職人さんたちの仕事の成果とか、ホンの一端でも観ることができました。

この旅で中国式庭園を鑑賞する機会がなかったので、敷地内の至善園(Zhì shàn yuán)を見学させていただきました。

入場料20TWD、故宮博物院の入場券半券があれば無料です。ツレは半券を紛失してしまったのですが、入口にどなたも居られなかったので、お金はお支払いしたということでツレと一緒に入場させていただきました。
素敵な庭園だったのですが、流水の下のビニールシートが「う~ん」でした。

次の目的地に向かうため、いったん博物院の本館に戻りバスを待ちましたが、本館から出るバスはこの時間帯本数がとても少ないらしく、待てども全然来ません。門の外のバス停を利用すべきでした。

結局待ちきれず、この旅で初めてタクシーを利用して次の目的地に向かいました。

5日目(2)に続きます。

2日目(1) 象山
2日目(2) 永康街・中正紀念堂・松山文創園區
3日目(1) 龍山寺・ちょっとだけ西門町
3日目(2) 建國假日玉市花市・關渡宮・淡水・士林夜市
4日目(1) 九份
4日目(2) 金瓜石・水湳洞
5日目(1) 故宮博物院 ←イマココ
5日目(2) 欣葉・雙城街・廸化街・サニーヒルズ・信義エリア

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