Restaurant Aubergine 常陸太田店
日立市内に引っ越す前に、一度行きたかった常陸太田市内のフレンチレストランでランチすることにしました。
我が家から3kmくらいの常陸太田旧市街の旧家を改造したお店です。東京のフレンチレストランの支店だそうです。料理と一緒にワインも楽しみたかったので、歩いて行きました。
こんな田舎町にできたフレンチレストランですから、満席になることはないと予想して予約はしませんでしたが、ランチのラストオーダー14;00の30分前に来店したときに先客は4組10名くらいでした。土曜日のランチタイムですから、もう少し賑わっていて欲しいところです。
ランチは、コースのみで¥2,500、¥3,500、¥6,000の三種類。いつも渋ちんのカミさんが¥2,500を主張しつつもデザートの「みかんのコンポート」に何かしら割り切れない表情を示していたので、1ランク上げて¥3,500のコースをお願いしました。
ワインはグラスで、私が赤、カミさんが白。赤はおかわりのときにラベルを見せてもらい、Domaine de la Tour Boisseというワイナリーのものであることを確認しました。一口目は渋みと酸味が強すぎて何だかアンバランスな感じがしましたが、グラスの中でグルグル回し続けると木苺の芳香が強く立ってきました。味も二口、三口と重ねる内にカシスっぽい味を中心に酸味と渋味のバランスが良くなってきたような感じがしました。酔っ払ったせいもあるかもしれませんけれど。一杯¥700なので、多分¥1,000くらいの価格帯からプロのソムリエが選んだものだと思いますが、なかなか楽しめました。
一皿目は、まとう鯛のグリルときのこのゼリー寄せ。サーブされてきた瞬間にバルサミコソースの香りが鼻をくすぐります。少し強めに味付けた鯛と薄味のきのこゼリーのバランスがよかった。
二皿目はレンズマメのスープ。薄味ですが、マメの味が楽しめるように故意に味を抑えた感じです。
メインは常陸牛のモモ肉の煮込み。付け合せは、茄子のグリルとバターライス。モモ肉は、ナイフが要らないくらいにやわらかく煮込んでありました。ブタのモモだと味は淡白ですが、結構牛肉の味がしっかり残ってました。茄子が、3/4くらい火が通った状態で肉の下に敷かれてました。1/4くらい生焼けな感じが牛肉と絶妙なコントラストになってました。赤ワインベースのソースをバターライスに絡めてハヤシライスみたいにしたものも美味でした。最後にお皿に残ったソースをパンで拭き取っていただき、お皿はツルツルでお返ししました。
デザートはリンゴのグラタン風にバニラアイス添え。火の通ったリンゴは大好きです。アイスもアッサリ目で、既に満腹状態のお腹に優しい味でした。バニラビーンズのツブツブとちょっとさくっとした食感が、手作りであることを実感させてくれます。
デザートを食べ終わった頃にコーヒーとお茶が出てきますが、ちゃんとデザートとは別にお茶請けのプチフールが出てきました。ミニ源氏パイとアーモンドのメレンゲ。コーヒーは濃い目で、メレンゲと一緒に楽しくいただきました。
最高のフレンチというものを食べたことはないので、星いくつみたいな評価はできませんが、¥3,500という値段を考えるととても美味しい料理でした。カミさんも大満足。
ごちそうさまでした。
家から歩いて行ける範囲内に、このレベルのレストランがあるのはとても素晴らしいことだと思います。できれば、一度ディナーをいただきに行きたいですが、日程的、予算的に無理かな?
Restaurant Aubergine 常陸太田店
Lunch 11:30-14:00 (LO)
Tea 14:30-16:30 (Close)
Dinner 17:30-21:00 (LO)
定休日・月曜日(祝日の場合、翌日)
313-0056
茨城県常陸太田市西一町2325-1
TEL:0294-80-3880 FAX:0294-80-2880
http://www.aubergine.jp/
満足度:80点。 (値段を考えると十分美味しかったので90点。入店時に誰も相手にしてくれなくてマイナス5点。次行くときは多分日立市からクルマで移動になるのでマイナス5点。)
食後は市内を散歩しながら帰りました。この街もにぎわいがロードサイドに移って、旧市街の商店街はさびれる一方ですが、まだわずかに残っているレトロな雰囲気を生かせば、生き残る道があるように思います。ただ、今どきクルマで行けない場所に人は集まりませんから、無料または格安で十分なキャパのある駐車場は必須だと思います。
昔ながらの精米工場みたいなお米屋さんの前に差し掛かったところでカミさんがコメを切らしているのを思い出したので、寄って行きました。店のオバチャンが「今精米しているのは特注品のおコメだけど、5kgくらいなら売ってやるよ」というので、それを買っていくことにしました。精米機の脇にそのおコメの糠があり、なめてみたら甘かったので、思わず「甘い」と口にしたら、「美味いコメの糠は甘いんだよ」と。
カミさんが晩御飯で早速炊いてくれましたが、美味しいおコメでした。常陸太田のおコメは結構美味しいと思っているのですが、その中でも結構グレードの高いおコメみたいです。
満足度:75点。 (美味しかったけど、フレンチに敬意を表して85点。徒歩なのに5kgも買うんじゃなかったと後悔してマイナス10点。)
5kgのコメが入ったレジ袋が指に食い込んで痛かったのですが、こうして、常陸太田の日が暮れていきました。
本日の体重:65.6kg (食べ過ぎに注意しましょう)
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