ケルン出張(2)ANA 209便 成田発フランクフルト行

いよいよ出発の時間です。機材は747-400。各航空会社の主力機材が燃費のよい777に移行してますし、もっと大きいエアバスA380も搭乗したので少し影が薄くなってきましたが、発着枠が限られている成田空港のシンボル的な存在です。この機材でも満員に近い搭乗率だったので、このフランクフルト便はかなり需要が高いみたいです。ユーロ高、ドル安が騒がれてますが、私が考えている以上にEU経済が好調なのかもしれません。

離陸後のドリンクサービスでは迷わず白を選びました。私は、エコノミークラスで提供されるワインはあまり美味しくない、というかマズいと思っているのですが、その中で白の方がハズレが少ないので。ただ、最近、ワインが飲めるだけ幸せ、という状況に追い込まれてみると、あまり好みじゃないワインでも個性として受け入れられるようになってきました。この白も、以前はちょっと果実味が足りないようで好きじゃなかったのですが、今回は心なしか美味しく感じました。

成田からヨーロッパに向かう場合、飛行機は北西の方向に飛びますが、何故か今日はは心持ち東に寄って飛んでます。強い偏西風に流されているのでしょうか、それともロシアとの航空協定上立入禁止になっている区域を避けているのでしょうか。
機内食の時間です。ワゴンにスパークリングワインのボトルが偶然目に入ったので、順番が逆ですがスパークリングワインに変えました。何となくシャンメリーのアルコール入り、糖分控えめ版という感じでしたが、日頃飲む機会がないのでそこそこ楽しませていただきました。

機内食は2種類のチョイスがあったのですが、私の席に回ってきた頃には1種類しか残ってませんでした。食器のフタには「チキンコルドンブルー」の文字。どこが「ブルー」なのかよくわかりませんでしたが、チキンカツのトマトソースみたいなやつでした。あらかじめ工場で調理したものを機内で再加熱するので飛び切り美味しい訳ではありませんが、決して悪くありません。前菜の鮭とイカのマリネも含めて美味しく頂戴しました。

デザートはハーゲンダッツのバニラアイス。ANAの機内で出されるアイスクリームは、以前はカチカチに凍った状態で配られて、スプーンが歯が立たなくて難渋した記憶があります。今回は、食事中のそれも早い時期に配られました。このため、食事が終わった頃にはちょっと緩めになってました。もちょっと固い方がいいかな。

機内で見た映画は「オリオン座からの手紙」。原作は浅田次郎の短編小説です。短い文章を2時間くらいの映画にするために無理に水増しした感覚もなく、原作と比べても違和感のない構成の映画でした。宮澤りえの好演が光ってました。良い女優になりましたね。

飛行機はシベリア上空を飛び続けます。写真では茶色っぽいですが、シベリアの大地は見たではもっと白く荒涼に見えました。
途中で、小腹が空いた人のために海苔巻きの配給がありました。別にお腹が空いていた訳ではありませんが、話の種に食べてみました。お酢も甘みも利きすぎだし、ご飯粒がぎゅうぎゅうに固められてて何だか固いし、妙に冷たいし、腹ペコじゃないとダメですね。これ。

長いフライトも目的地に近付いてきました。やれやれです。

到着前に2回目の昼食が出てきました。お肉と野菜を煮込んだものとパスタです。現地時間で3時近い中途半端な時間なのに、かなりのボリュームでした。

搭乗前にラウンジで飲んだくれていたため、異常にトイレが近く、12時間のフライトで5~6回トイレに立ちましたが、ろくすっぽ動かずに飲み食いだけを続けているので、ズボンがキツくなってきました。外食が続く出張で、果たしてウェイトをキープできるのか、出された食べ物は全部食べないと気がすまない性質であるが故に、気掛かりです。

続く

本日(3/3)の体重:65.2kg

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