'09フィギュア世界選手権女子 金と浅田
ショートプログラムが終わって、1位の金ヨナと浅田真央の得点差が10点以上開きました。
金がよほど大きなミスをしない限り逆転は無理っぽい感じがします。
何で10点差なのかなと分析してみました。
大差がついたTecnical Element Score (TES)をもう少し掘り下げてみましょう。
浅田の目立ったミスは苦手にしているトリプル・ルッツがダブルになってしまったこと。一方金はこれをきっちり決めてきました。
もう一つの二人の演技の目立った違いは、最初のコンビネーション・ジャンプでした。
こちらは浅田の方が難易度が高いので基礎点どおりなら点差は1.00だけ縮まるはずです。
他の要素はよく違いがわからないのですが、ショートプログラムでは採点対象となる要素が予め決まっていて大差はないと思うので、基礎点では金と浅田の差は3点前後だと思います。
しかし、Technical Elementsだけで7.5点の差をつけられてしまいました。
両者のジャンプを見比べてみると、その理由がよくわかります。私のような素人ではTV中継でやってるスロー再生でも速すぎるので、TVのスロー再生を更にスロー再生してみました。
女子フィギュアのトップを争っている二人ですからキレイに飛んでいるように見えますが、スロー再生のスロー再生を見てみると結構細かいところでごまかしているところがあります。
(1) 踏み切りのときに、刃が氷から離れたときには刃の角度が少し回ってる。
(2) 着氷のときに、刃の角度が踏み切ったときの角度より少し足りない(いわゆる回転不足)。
昨日のショートプログラムでは、金は(1)(2)とも概ね10°以内で悪いときでも30°程度に見えましたが、浅田は最低でも20°以上、酷いときは90°近くごまかしていたように見えました。きっとプロの審判の目はごまかせないでしょう。
それから、ルッツジャンプの踏み切りのときに用いるエッジの違いもありました。
ルッツでは踏み切りに使う足の外側のエッジを使う必要があります。
左足で踏み切る両選手の左スケート靴を真後ろから見るとエッジが \ こんな風に見える感じです。
この状態で滑ると回転する方向とは逆の方向に曲がっていくのでルッツジャンプは難しいんです。
浅田の踏み切りはTV中継のカメラの角度が悪くてよくわからなかったのですが、大体 | こんな感じで内外どっちのエッジを使っているかよくわかりませんでした。
金の踏み切りは、スケートが氷面を離れる瞬間はまさに \ こんな感じで、左足の左くるぶしが氷についちゃうんじゃないかと心配になるほどでした。
長々と書きましたが、つまり両者のジャンプの質がかなり違うように見えました。おそらく他の要素でも、今の二人の演技にはあちこちで差がついていて、10点の差につながったのだと思います。
残念ながら今の二人にはかなり力の差があってそれをたった一日で修正するのは難しそうに見えました。
フリーでは、浅田が苦手のルッツを封印して他のジャンプで得点を積み上げに行っても逆転はおろか点差を詰めることさえ難しいのではないかと思います。
だから、今夜もロシェットなんかに負けたりするなよ。>真央ちゃん
ま、こんな前向きにしか滑れないド素人の予想どおりにはならない結末が待っているのがスポーツの面白いところなんで、今夜もフリーの放送を楽しみにします。
でも、関心は、浅田があと1年で金につけられた実力差をひっくり返せるか、ということに移りました。負けず嫌いで努力家でしかも才能に恵まれた浅田ですから、きっと来年のバンクーバー五輪では金と互角以上の戦いをしてくれると信じています。もちろん浅田に勝って欲しいですが、二人が最高の演技で競い合った結果であれば、金が勝っても納得できると確信しています。
金がよほど大きなミスをしない限り逆転は無理っぽい感じがします。
何で10点差なのかなと分析してみました。
選手 | TES | PCS | TSS(SP計) |
金 | 43.40 | 32.72 | 76.12 |
浅田 | 35.90 | 30.16 | 66.06 |
差 | 07.50 | 02.56 | 10.06 |
大差がついたTecnical Element Score (TES)をもう少し掘り下げてみましょう。
浅田の目立ったミスは苦手にしているトリプル・ルッツがダブルになってしまったこと。一方金はこれをきっちり決めてきました。
選手 | ジャンプ | 基礎点 |
金 | 3Lz | 6.00 |
浅田 | 2Lz | 1.90 |
差 | 4.10 |
もう一つの二人の演技の目立った違いは、最初のコンビネーション・ジャンプでした。
選手 | ジャンプ | 基礎点 |
金 | 3F+3T | 09.50 |
浅田 | 3F+3Lo | 10.50 |
差 | -1.00 |
こちらは浅田の方が難易度が高いので基礎点どおりなら点差は1.00だけ縮まるはずです。
他の要素はよく違いがわからないのですが、ショートプログラムでは採点対象となる要素が予め決まっていて大差はないと思うので、基礎点では金と浅田の差は3点前後だと思います。
しかし、Technical Elementsだけで7.5点の差をつけられてしまいました。
両者のジャンプを見比べてみると、その理由がよくわかります。私のような素人ではTV中継でやってるスロー再生でも速すぎるので、TVのスロー再生を更にスロー再生してみました。
女子フィギュアのトップを争っている二人ですからキレイに飛んでいるように見えますが、スロー再生のスロー再生を見てみると結構細かいところでごまかしているところがあります。
(1) 踏み切りのときに、刃が氷から離れたときには刃の角度が少し回ってる。
(2) 着氷のときに、刃の角度が踏み切ったときの角度より少し足りない(いわゆる回転不足)。
昨日のショートプログラムでは、金は(1)(2)とも概ね10°以内で悪いときでも30°程度に見えましたが、浅田は最低でも20°以上、酷いときは90°近くごまかしていたように見えました。きっとプロの審判の目はごまかせないでしょう。
それから、ルッツジャンプの踏み切りのときに用いるエッジの違いもありました。
ルッツでは踏み切りに使う足の外側のエッジを使う必要があります。
左足で踏み切る両選手の左スケート靴を真後ろから見るとエッジが \ こんな風に見える感じです。
この状態で滑ると回転する方向とは逆の方向に曲がっていくのでルッツジャンプは難しいんです。
浅田の踏み切りはTV中継のカメラの角度が悪くてよくわからなかったのですが、大体 | こんな感じで内外どっちのエッジを使っているかよくわかりませんでした。
金の踏み切りは、スケートが氷面を離れる瞬間はまさに \ こんな感じで、左足の左くるぶしが氷についちゃうんじゃないかと心配になるほどでした。
長々と書きましたが、つまり両者のジャンプの質がかなり違うように見えました。おそらく他の要素でも、今の二人の演技にはあちこちで差がついていて、10点の差につながったのだと思います。
残念ながら今の二人にはかなり力の差があってそれをたった一日で修正するのは難しそうに見えました。
フリーでは、浅田が苦手のルッツを封印して他のジャンプで得点を積み上げに行っても逆転はおろか点差を詰めることさえ難しいのではないかと思います。
だから、今夜もロシェットなんかに負けたりするなよ。>真央ちゃん
ま、こんな前向きにしか滑れないド素人の予想どおりにはならない結末が待っているのがスポーツの面白いところなんで、今夜もフリーの放送を楽しみにします。
でも、関心は、浅田があと1年で金につけられた実力差をひっくり返せるか、ということに移りました。負けず嫌いで努力家でしかも才能に恵まれた浅田ですから、きっと来年のバンクーバー五輪では金と互角以上の戦いをしてくれると信じています。もちろん浅田に勝って欲しいですが、二人が最高の演技で競い合った結果であれば、金が勝っても納得できると確信しています。
コメント
個人的には、バンクーバーで、トリプルアクセルを余裕を持ってプログラムに組み込んで滑る真央ちゃんが見たいですねぇ。
13:36 ありゃ みざりゅ いわざりゅ きかざりゅ
パフュからmassasueさんへの ファン3ヶ月プレゼントですね(代金本人持ち;)
おっめでとーございまぁ~す♪(⌒▽⌒) ノ☆・゜:*:
コメントありがとうございます。
まだ1年あるんで、そこで追い付き追い越して欲しいですね。<真央ちゃん。
ltwのPVヘビロテ中です。