高鈴山から常陸太田散策(2)高鈴山下山
今日の目的地は常陸太田です。
以前常陸太田市に住んでいた頃の話ですが、市の生涯学習センターが「親子自然探索サークル」というイベントを開催していました。毎月一回市内の山や川や野原を歩き回りながら、草花や小動物の生態などを勉強するというもので、私も倅が小学生の頃に何度か一緒に参加したことがあります。毎年5月は高鈴山登山が恒例になっていて、2度ほど登った記憶があります。
先週末に高鈴山に登って思ったことは「次は常陸太田側に降りて常陸太田の春を楽しみたい」ということでした。日立市にも自然は残ってますが、人口19万人の日立市と5万人の常陸太田市では田舎の度合いが違います。
土曜日は雲行きが怪しくて途中で断念しましたが、日曜日は天気も良くアタック日和です。
山頂で簡単な昼食も終わってさぁ出発です。
日立市と反対方向に下りていきます。
日立市側と比べるとあんまり利用されてないみたいで、ちょっと嫌な予感がします。落ち葉とかやたら多いし。
この先、キツい勾配になっているのですが、V字型に深くえぐれている上に地面が滑りやすくて歩きにくいことこの上ありません。結局トレイルの脇の林を木につかまりながら降りていきました。とにかく転ばずに降りるのが精一杯でこの区間の写真はありません。
キツい勾配が一段落すると、広いトレイルに出ます。しかし、常陸太田に降りるのはまっすぐ杉林を下って行きます。
何だかあまり利用された形跡のないトレイルですが、かつて2回登ってきた道は確かにこんな杉林の中だったはずです。こんな荒れたところを降りてって、ちゃんとつながってるのかしら?ちょっと不安がよぎります。
携帯を見ると、圏外です。この先、転んで怪我したりマムシに咬まれたりして身動きが取れなくなっても助けを呼ぶことさえできません。「やっぱりやめとこうかな。でもあの勾配を登るのも嫌だな」と悩みます。
でも、女神様が「大丈夫よ。8年もやってきたんじゃけん。」と微笑みかけてくれてます。この局面と8年という年月の関係はよくわかりません。でも、まだ、日曜日のお昼前です。困ったことに遭遇しても、きっと下から登ってくるハイカーも居るでしょう。道が途中で途切れてても戻ってくる時間はたっぷりあるし...
と、勇気を出して前に進むことにしました。
進めば進むほど、荒れた感じが増してきました。ますます心細くなります。
獣に襲われたくないので、鼻歌を歌ったり「よいしょ」とか「ヒョイ」とか声を出しながら歩きました。傍で見たら変人にしか見えませんね。
杉林を抜けたらちょっとした草っ原に出ました。ここが湿地であったことを忘れてました。でも、マムシが怖いので脇の草むらを通ろうとは思いません。お気に入りのナイキのスニーカーを気にしながら慎重に足場を探しながら前に進みました。極めてトホホな状態が続きます。
もうどれが道なのかよくわからなくなってきました。「あ~、こんなところ来なけりゃよかった...」と後悔しても遅すぎます。「この辺まで来れば先はそんなに長くないはず」と自分に言い聞かせながら前へ足を進めます。
何とか前が開けてきました。でも、こんなところあたっけか?
それにしても道にしては路面荒れすぎで、四駆でも難しそうです。キャタピラないと無理そう。
ようやく林道に出ました。危機は脱しました。女神様のご加護に感謝の気持ちで一杯です。
ここまでくるのに頂上から1時間くらい経ったでしょうか。
しばらくの間、こんな林道が続きます。
民家が見えてきましたが、廃屋です。でも、電気がきてます。
よくよく見ると電線が脇道の方に延びてるので、どこへ行くのか追ってみると...
自然探索サークルの集合場所になっていたキャンプ場ですが、雰囲気が違います。荒れ放題だし杉の苗とか生えてるし。
今はもう使われてないみたいです。
お隣のニジマスの養殖場です。ようやく人の居るところに戻ってきました。
結局常陸太田側から登ってくる人は一人も居ませんでした。
常陸太田市生涯学習センターのWebサイトの情報によれば、まだ毎年5月~6月に高鈴山に登っているようです。しかも今でもこの辺りが集合場所。ただ、それ以外にこの道を利用している人は少ないみたいです。
でも、ここに掲載されている2007年のときの様子を見ますと、荒れたまま利用してますね。ま、大勢だったら、こんなに心細くはないでしょう。
無事降りてこれてよかったですが、何かしらの事故があったら大変なことになっていたと思います。もう一度この道を通りたいかと問われたら、答えはNOですね。少なくとも一人で来るような場所じゃありません。
でも「かしゆか」と一緒ならOKかな?
<つづく>
以前常陸太田市に住んでいた頃の話ですが、市の生涯学習センターが「親子自然探索サークル」というイベントを開催していました。毎月一回市内の山や川や野原を歩き回りながら、草花や小動物の生態などを勉強するというもので、私も倅が小学生の頃に何度か一緒に参加したことがあります。毎年5月は高鈴山登山が恒例になっていて、2度ほど登った記憶があります。
先週末に高鈴山に登って思ったことは「次は常陸太田側に降りて常陸太田の春を楽しみたい」ということでした。日立市にも自然は残ってますが、人口19万人の日立市と5万人の常陸太田市では田舎の度合いが違います。
土曜日は雲行きが怪しくて途中で断念しましたが、日曜日は天気も良くアタック日和です。
山頂で簡単な昼食も終わってさぁ出発です。
日立市と反対方向に下りていきます。
日立市側と比べるとあんまり利用されてないみたいで、ちょっと嫌な予感がします。落ち葉とかやたら多いし。
この先、キツい勾配になっているのですが、V字型に深くえぐれている上に地面が滑りやすくて歩きにくいことこの上ありません。結局トレイルの脇の林を木につかまりながら降りていきました。とにかく転ばずに降りるのが精一杯でこの区間の写真はありません。
キツい勾配が一段落すると、広いトレイルに出ます。しかし、常陸太田に降りるのはまっすぐ杉林を下って行きます。
何だかあまり利用された形跡のないトレイルですが、かつて2回登ってきた道は確かにこんな杉林の中だったはずです。こんな荒れたところを降りてって、ちゃんとつながってるのかしら?ちょっと不安がよぎります。
携帯を見ると、圏外です。この先、転んで怪我したりマムシに咬まれたりして身動きが取れなくなっても助けを呼ぶことさえできません。「やっぱりやめとこうかな。でもあの勾配を登るのも嫌だな」と悩みます。
でも、女神様が「大丈夫よ。8年もやってきたんじゃけん。」と微笑みかけてくれてます。この局面と8年という年月の関係はよくわかりません。でも、まだ、日曜日のお昼前です。困ったことに遭遇しても、きっと下から登ってくるハイカーも居るでしょう。道が途中で途切れてても戻ってくる時間はたっぷりあるし...
と、勇気を出して前に進むことにしました。
進めば進むほど、荒れた感じが増してきました。ますます心細くなります。
獣に襲われたくないので、鼻歌を歌ったり「よいしょ」とか「ヒョイ」とか声を出しながら歩きました。傍で見たら変人にしか見えませんね。
杉林を抜けたらちょっとした草っ原に出ました。ここが湿地であったことを忘れてました。でも、マムシが怖いので脇の草むらを通ろうとは思いません。お気に入りのナイキのスニーカーを気にしながら慎重に足場を探しながら前に進みました。極めてトホホな状態が続きます。
もうどれが道なのかよくわからなくなってきました。「あ~、こんなところ来なけりゃよかった...」と後悔しても遅すぎます。「この辺まで来れば先はそんなに長くないはず」と自分に言い聞かせながら前へ足を進めます。
何とか前が開けてきました。でも、こんなところあたっけか?
それにしても道にしては路面荒れすぎで、四駆でも難しそうです。キャタピラないと無理そう。
ようやく林道に出ました。危機は脱しました。女神様のご加護に感謝の気持ちで一杯です。
ここまでくるのに頂上から1時間くらい経ったでしょうか。
しばらくの間、こんな林道が続きます。
民家が見えてきましたが、廃屋です。でも、電気がきてます。
よくよく見ると電線が脇道の方に延びてるので、どこへ行くのか追ってみると...
自然探索サークルの集合場所になっていたキャンプ場ですが、雰囲気が違います。荒れ放題だし杉の苗とか生えてるし。
今はもう使われてないみたいです。
お隣のニジマスの養殖場です。ようやく人の居るところに戻ってきました。
結局常陸太田側から登ってくる人は一人も居ませんでした。
常陸太田市生涯学習センターのWebサイトの情報によれば、まだ毎年5月~6月に高鈴山に登っているようです。しかも今でもこの辺りが集合場所。ただ、それ以外にこの道を利用している人は少ないみたいです。
でも、ここに掲載されている2007年のときの様子を見ますと、荒れたまま利用してますね。ま、大勢だったら、こんなに心細くはないでしょう。
無事降りてこれてよかったですが、何かしらの事故があったら大変なことになっていたと思います。もう一度この道を通りたいかと問われたら、答えはNOですね。少なくとも一人で来るような場所じゃありません。
でも「かしゆか」と一緒ならOKかな?
<つづく>
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